睡眠と不眠の間に…!

皆さんよく眠れていますか? 眠れていない皆さんに、眠りのメカニズムと眠りの方法を解説します。

2017年07月

体温と睡眠の関係




ネコ11



体温と不眠!




最近暑い日が続きます。



熱いと寝苦しくなります。
寝付いても深く眠ることができず、
すぐに起きてしまうこともあります。




このような現象は
どうして起きるのでしょうか?






人が眠くなる時には深部体温が下がります。


深部体温 つまり体内の体温です。


よく病気の時に熱を測るのは
表面の体温です。


そうではなく、体内の体温を測るのです。



そうすると、睡眠をするときに
深部体温が低下していることがわかります。



ところでどうして深部体温が低下すると
眠くなるのでしょうか?





人の睡眠には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の
2種類があります。


レム睡眠は浅い眠りで、体は眠っているのですが、
脳は覚醒している状態です。


ノンレム睡眠はその逆で、
脳が眠っている深い睡眠です。



最初に眠る時には、
深いノンレム睡眠に入ります。



つまり脳をめるのです。


脳を休めるとは
脳のエネルギー代謝を抑えるのです。


最初に眠るためには
脳の代謝を抑えて、エネルギー消費を下げる
そのために深部体温が減少するのです。



ネコ2




春眠暁を覚えず!



しかし疑問があるかもしれません。



春眠暁を覚えずというように、

暖かくなると眠くなるではないか?

と思うかもしれません。





また冬などに寒い中から帰ってきて、
暖かい室内に入ると眠くなることもあるでしょう。



これは体を温めると眠くなるのではないか?

体温が下がると眠くなる
というのは間違いではないか?…と。





実はそうではないのです。



冬の寒い時には体温を保護するために、
内部に血液を集中します。


そのために深部(内部)体温が
下がらないのです。


よく寒い時には手足が冷たくなり、
血の気が失せることがありますが、
実際に血の巡りは悪いのです。


体温が下がる時には
放熱をしなければなりません。


つまり手足に血流を行き渡らせて、
温度を上げて、熱を放出するのです。


そうしないと体温は下がらないのです。



つまり冬に室内に帰ると、
それまで手足の血流が抑えられていたのが
暖かい部屋に入ると、手足の血管が拡張し、
血流量が上がり、手足の温度が上がる。


そして熱を放出して、
深部体温が下がるのだ。





これは一部の冷え性の女性にも言えます。


冷え性の女性は

手足が冷たくて眠れない

と言います。



本人の認識としてはその通りなのでしょうが、
実際はそうではありません。


これは手足が冷えることで、
手足から熱が放出されない。
そのために深部体温が下がらないから
起きることです。


そのため手足を湯たんぽなどで温めると
血流量が増え、手足が温まり、熱が放射されて
深部体温が下がるので、眠くなるのです。


体温=深部体温と睡眠とは
密接なつながりがあります。



夏の暑いときに眠れない人は、
深部体温を下げるように努力してください。




イヌ1



痛みと不眠!




女性5



痛みと不眠!


身体的な疾患によって
不眠になることは多くあります。


外傷などにより、またリューマチなどにより、

「痛くて寝れない」

ということは多くあります。



これらはケガの程度や症状の程度によって、
不眠への影響が出ます。


これらの「痛み」による不眠には、
大きくつに分類されます。




それは急性痛慢性痛です。








急性痛!


急性痛とはその名の通り、「急な痛み」です。


その理由はケガや手術といったものが
多く作用しています。


一般に急性痛の現認としては、
「術後創部通」や「帯状疱疹通」「骨折」「打撲」
などが考えられます。


これらは眠れなくなる程痛むものですが、
一次的なものです


例えば1ヶ月も2か月も続くものではありません。


特に「急性期」を過ぎてしまえば、
その痛みは軽減していきます。


また急性痛は適切な鎮痛処置により、
コントロールが可能であり、
急性期が過ぎてしまえば、
それほど問題ではなくなります。


そういう面では急性痛は
不眠に関して大きな問題ではないし、
痛みが和らげば、不眠も自然に解消します。


またほとんどの患者において痛みの訴えが
不眠に対して先行します。



ネコ11





慢性痛!


慢性痛とは日常の痛みです。


常日頃から痛むので、
「痛みと付き合う」必要があります。



この慢性痛は、痛風や間接リューマチ、ガンなどが
よく言われています。


急性痛は1週間程度で軽減しますが、
慢性痛の場合は数か月、数年単位で痛みが続き、
場合によっては一生の付き合いになります。


これらは難治性、つまり「治りにくい痛み」です。




現在、55歳以上で、関節リューマチや
関節症、関節炎などを患っている人で、
その72%が不眠症状を訴えています。


特に慢性痛の人は
寝入ったとしても一度起きると
再度寝ることができない人が多く、
中途覚醒や早朝覚醒が多いのが特徴です。



このような症状は睡眠不足を生み、
日常的な睡眠不足から日中の集中力の欠如、
そのための事故を引き起こすことも考えられます。



実験によると、慢性痛の人は
睡眠が浅い場合が多いのです。


自分でも気づかない覚醒も
数度見られることが多く、


脳を休める深睡眠=徐波睡眠を
得られません。



因みに慢性痛の場合は、
痛み→不眠という流れだけではなく、

不眠→痛みということもあります。


つまり覚醒時間が長いことにより、
痛みの認知も長引くのです。



「痛み」と「不眠」との間には、
このような関係もあるのです。


人間年をとると関節に痛みを感じます。
その時には不眠にも注意しましょう。




ネコ10




災害の映像を見るだけで…遠隔地ストレス!





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災害時ストレスによる不眠!




前回、災害時のストレスと不眠について書きました。



阪神淡路大震災やインドネシアの地震により、
ストレスを感じて不眠を患う人が多い。


そのストレスには
一次ストレス二次ストレスがあり、


一次ストレスとは、災害にあってケガをしたり、
財産を失ったことによる直接的なストレス。


二次ストレスとは、直接的な被害だけではなく、
被災をして、仮設住宅などで生活することで、
これまでの環境と変化することによって
ストレスを感じることを言います。


これらのストレスにより、過緊張状態になり、
神経が刺激されて不眠になります。


そして被災直後だけではなく、
その後の慣れない生活により、
不眠がひどくなるケースもあります。



「一次ストレス」と「二次ストレス」の
重なりにより、症状が重くなるのです





ところで最近ではそれだけではなく、


直接被害を受けていない人でも
ストレスを感じることがわかっています。



それは被災遠隔地でのストレスと言います。



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被災遠隔地で受けるストレス!



被災遠隔地とは、その名の通り、
被災する場所と違う遠隔地でのことです。


当然そこは災害地でもなく、
災害による被害を受けることはありません。


それなのにどうして
ストレスを受けるのでしょうか?



それはインターネットや高解像度テレビの発達で、
被災地の情報がタイムラグのほとんどない状態で
遠隔地にも送られるようになったからです。


そのため多くの視聴者が実際には被災しなくても
被災をリアルに体験する仮想現実体験
するようになったからです。



仮想現実体験は、
実体験に極めて近い効果を脳に与えます。


それを利用した精神医学的治療法への応用として
有効であるが、他方では災害ストレスの拡散化
という副作用も秘めています。


特にテレビ報道は繰り返し、映像を流しますが、
その災害映像は脳・精神に与える影響が
無視できません。


特にテレビ各局は
視聴者への影響を考えたうえで
報道することが求められます。



またこの遠隔地ストレスが見られた顕著な例は、
2001年の9.11テロの時に、
特にアメリカ各地で遠隔地ストレス患者が増え、
それによる不眠患者が激増しました。


あの時は特に高層ビルに飛行機が突入するという
ショッキングな映像が何度も世界的に流れました。


それを見た多くの人が…とくにアメリカ国民が
そのテロの仮想現実体験をしたのです。


その仮想現実体験が脳を刺激して、
実際に体験したかのようなイメージを与え、
災害ストレスを生むのです



そしてそのストレスから
不眠の症状を発症するのです。



最近は九州大分を中心とした
水害の映像が繰り返し流れています。


遠隔地ストレスが起きないように
気を付けて欲しいものです。





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大規模災害と不眠




ネコ3




災害時ストレスによる不眠!




現在、九州の大分を中心に
水害が発生しています。



テレビでは、
連日このニュースを流しています。


九州では集中豪雨および
それによる土砂災害等によって、
多くの犠牲者が出ていますが、
これは死傷者のみを指すのではありません。


被災後の精神的ショックによる
不眠症状にもその影響は表れます。







地震や台風等の自然災害や、
テロリズム等の人為的災害などで、
大規模災害後は不眠に悩む人が続出します。


1995年の阪神淡路大震災では、
被災中心地に住んでいて、その後は
避難生活を余儀なくされた住民において
発生3週間後の時点では6割近い人
何らかの不眠症状を訴えています。


また2004年のスマトラ沖地震の際にも、
発生後6週間後でも、同じく6割の人
不眠症状を訴えていますし、
隣接地域でも5割の人が不眠になっています。



不眠は災害に出逢ったことによる
ストレスから発生します。
その精神的なストレスが、
人々に緊張状態を強いて、
不眠症状を発生させることがあります。


そしてストレスには
一次ストレス二次ストレスがあります。








一次ストレス


一次ストレスとは
災害による直接的なストレスです。



それは身体的なケガなどの直接被害、
親族や友人の死傷、また家や家財などの
損傷・紛失などが考えられます。


自身が直接的にケガをしても、
また親しい人の死などの影響は
深刻な不眠症状をもたらします。


また長年の努力によって築き上げた財産や
建物などを一瞬のうちで壊れることも
自己の人生を否定されたかのような
強烈なストレスになります。



こういったストレスを
一次ストレスと言います。



ただし生理学的には、事件直後の不眠は、
不快な記憶の脳への定着を防ぐ効果があり、
必ずしも否定するものではありません。


むしろのちの影響を考えると、
治療の必要が無いものとみなします。

ネコ1





二次ストレス!



災害後の環境の変化や
環境の悪化によるストレスを
二次ストレスと言います。


災害により、ケガをしなくても
生活基盤が失われることがあります。


そのため急激な生活環境の変化、
それも悪化に対するストレスが起きます。


ケガなどは時間が経つと
むしろストレスが減少しますが、
生活環境の変化は時間とともに
ストレスが積み重なってきます。



阪神淡路大震災では
約25万棟の住居が全・半壊しました。


それにより多くの不眠患者を
生むことになりました。



特に初期では、学校の体育館などで
生活を余儀なくされます。


プライバシーもない、冷暖房のない状態で
生活をしなければなりません。



特に睡眠に関しては環境の変化の影響が激しく、
もしホテルのような場所でも
睡眠に影響を与えることがあります。



大規模災害に巻き込まれた場合、
特に日本では災害救助は
比較的スムーズに行われますが、


それでも深刻な二次ストレスは発生します。


現在の九州地方で災害に巻き込まれた人達も
深刻な不眠に悩まされているかもしれません。



一日も早い
日常生活の回復を願っています。


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睡眠を最初に活用したのは忍者?




ネコ2



我が国最初の睡眠研究!




我が国では古代の昔から、
睡眠に関する記述がありました。


古代の昔はを神のお告げや
未来への啓示と受け取っていました。


その後、「悪夢」を知るようになり、
悪い夢を見ることで、厄払いになるとか、
むしろ「正夢」だとか言うようになりました。



いずれにせよ夢の研究とは、
睡眠研究の第一歩となったのです。




ところでその睡眠を利用しようとした
最初の実験は何かというと、
それは…あの…



忍者でした!




今では忍者というのは世界的なブランドになり、
海外では映画になるほどでした。


その忍者も日本人の目から見ると、

これが忍者?

というのも少なくなく、



あのアメリカで、
黒装束で活動しているのです。




それは目立つだろう(笑)



実際に日本でも夜に活動しなければ、
黒装束などに身を包みません。


だって忍者は目立つことはご法度ですから。



しかし海外で人気の忍者というのは、
大抵、黒装束に身を包み、
アメリカなどの諸外国で活動しているようです。


普通はないのですが、
もうそういうイメージが定着したようです。





その忍者が睡眠の最初の利用実験をしたのです。



それはまさに歴史的瞬間でした。



イヌ1





最初の実験!



忍者はどういう実験をしたのでしょうか?

そしてどうして睡眠の実験をしたのでしょうか?




忍者には幾つかの流派がありますが、
有名なところでは甲賀伊賀でしょう。


今回の実験をしたのは甲賀」の忍者です。



彼らは昔から毒の研究で知られ、
毒矢や武器に使用する毒物を植物や動物から
抽出するなどの実験をしていました。


その活動は現代の薬理学の発祥の地であると
言う人もいるくらいです。



現在でも博物館には様々な生薬やその植物などが
保存されています。





そして甲賀の忍者がやった実験とは
眠っている犬の血液を抜く」という実験です。


これは眠り薬を作る実験で、
眠っている犬の血液を乾燥させ、
「眠り薬」を生成しようとしたのです。




もちろん全く効かなかったようですが!






それから時代は下り、
名古屋大学の前身の愛知医学専門学校で、
犬の実験を行いました。



その実験は犬を長時間眠らせないで、
その状態のまま髄液を取り出し、
別の十分睡眠をとった犬の脳内に注入する
という実験をしました。



そうすると睡眠を誘発させることができました。



これは脳内で作られる睡眠物質、
ホルモンの化学物質が睡眠を
誘発させるからと言われています。



実は同じような研究はフランスにもありましたが、
日本の事例が最初の事例なのです。



このような実験の成果が、
日本の睡眠研究を推進していたのです。



女性2


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