◎ナルコレプシーを抑える物質
ナルコレプシーという病気があります。
睡眠発作や過眠症などと言われ、
昼間起きている時に
急に脱力するように眠る病気
その症状は場所を選ばず、
大事な会議や恋人との語らいなどの時にも
急に寝てしまうことになります。
急激に耐えがたい眠気に襲われるため
車の運転などで、事故を誘発することがあります。
詳しくはこちらの記事を参照してください。
ナルコレプシーは根本的な治療法がなかったが、
このほど筑波大学の研究チームが
症状を抑える物質の開発に成功したと発表した。
◎5月16日の記事!
その記事は5月16日に新聞各紙に載ったが、
その中で読売新聞の記事を引用しよう。
読売新聞 5月16日 13:10配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170516-00050054-yom-sci
ーーー<引用開始>---------ーーー
眠気の「ナルコレプシー」、抑える物質開発
強い眠気などの発作が起きる病気
「ナルコレプシー」の症状を抑える物質を開発し、
マウスで効果を確認したと、筑波大の研究チームが
発表した。
論文が16日、
米科学アカデミー紀要電子版に掲載された。
ナルコレプシーは、
およそ1000~2000人に1人の率で
発症するとされる。
激しい眠気や全身が脱力する発作などに襲われるが、
今のところ根本的な治療薬はない。
チームは、
覚醒状態を維持する脳内物質「オレキシン」が、
多くの患者で欠乏していることに着目。
オレキシンと同じように
神経細胞に働きかける化学物質を探し、
改良を加えて治療薬の候補物質を開発した。
この物質をナルコレプシーを
起こさせたマウスに注射したところ、
症状が改善し、全身脱力などの発作も
防ぐことができたという。
ーーー<引用ここまで>---------
ナルコレプシーは記事にある通り、
根本的な治療法がない病気です。
しかも知名度があまりなく、
そのため患者はつらい思いをしてきました。
まあ会議中に眠るなんて
やる気がない
と思われるでしょう。
また感情の起伏が脱力につながり、
急激に眠ることから、
大声で笑ったり、悲しんだりができません。
発作を恐れて、感情を抑えるようになります。
今回のニュースは
このように苦しんでいる患者に
希望をもたらすものでしょう。
症状を抑える物質を特定したということは
薬(?)の開発まであと一歩でしょう。
もちろん開発には
慎重を期さなければなりませんが、
できるだけ迅速に行ってもらいたいものです。
患者たちは首を長くして待っていることですから。