ネコ6



満腹だと眠りにくい!





前回、満腹でも空腹でも
眠りにくいということを書きました。
http://kaitekisuimin01.com/archives/22929454.html




満腹だとオレキシンという
ホルモンが抑制されて眠たくなりますが、
食べてすぐに寝ると、消化にエネルギーを使うので
眠りにくくなります。



オレキシンは睡眠や覚醒を
制御しているホルモンで、
食事をとると抑制されるようになっています。



しかし食後すぐだと
胃の中に食べ物が残っているので、
消化のために活発に活動します。


そのために休息状態にならず、
眠りにくくなります。







また空腹でも眠りにくくなります。



それは先程のオレキシンの作用です。


満腹時には抑制されるということは
空腹時には分泌が活発になります。


そのため空腹でも眠りにくくなります。







ところで満腹でも空腹でも
睡眠には問題が起こりますが、
満腹の状態で寝る時に
気を付けなければならないことがあります。




それは胃酸の逆流です。



ネコ1




逆流性食道炎!



胃の中には強力に消化するために
胃酸を発生させます。


この胃酸とは強力なものですが、
胃の中には粘膜があり、胃壁を保護しています。


しかし食道には粘膜保護の力が弱く
保護できないのが実情なのです。





通常は食べ物は口から入り、食道を通って、
胃に入りそこで消化されます。


食道では消化が行われないので、
食道の粘膜保護の力は弱い



そこに何らかの理由で
非常に強い胃酸が流れ込むと食道が炎症を起こす


それが逆流性食道炎です。




これは食べ過ぎると、
胸やけ」や「酸っぱい匂いがする」という
自覚症状があるのですぐにわかります。







食道と胃との間には
下部食道括約筋という筋肉があり、
普段は胃酸の逆流を防いでいます。


しかし加齢や肥満、姿勢(背中が曲がる)などで、
下部食道括約筋が緩み、逆流することがあります。



若い人の場合、注意しなければならないのは
脂肪分が多い食事を食べすぎることです。


脂肪分が多い食事はホルモンが働き、
下部食道括約筋を緩めます。



こういう症状だと、睡眠にも影響が出ます。



逆流性食道炎の患者の半分が
何らかの睡眠障害に苦しんでいる
という資料もあります。




それほど逆流性食道炎と睡眠障害は
相関関係があるのです





逆流性食道炎の方が
睡眠の時に気を付けることは



食べてすぐに寝ないということです。



必ず時間程度置いてから
寝るようにしてください。


胃の中で食べ物を消化すると
胃酸の分泌はおさまります。



そしてすぐに横にならないことです。



食べてすぐに寝ると「牛になる」と言いますが、
それは間違いです。


そのことについては
こちらを参照してください。





すぐに横になると
胃酸が逆流する可能性が高まります。


そのことが炎症をおこし、
睡眠(だけじゃないが)を阻害することになります。



昔の言い伝えは
決して意味不明ではないのです。




女性2