女性5



痛みと不眠!


身体的な疾患によって
不眠になることは多くあります。


外傷などにより、またリューマチなどにより、

「痛くて寝れない」

ということは多くあります。



これらはケガの程度や症状の程度によって、
不眠への影響が出ます。


これらの「痛み」による不眠には、
大きくつに分類されます。




それは急性痛慢性痛です。








急性痛!


急性痛とはその名の通り、「急な痛み」です。


その理由はケガや手術といったものが
多く作用しています。


一般に急性痛の現認としては、
「術後創部通」や「帯状疱疹通」「骨折」「打撲」
などが考えられます。


これらは眠れなくなる程痛むものですが、
一次的なものです


例えば1ヶ月も2か月も続くものではありません。


特に「急性期」を過ぎてしまえば、
その痛みは軽減していきます。


また急性痛は適切な鎮痛処置により、
コントロールが可能であり、
急性期が過ぎてしまえば、
それほど問題ではなくなります。


そういう面では急性痛は
不眠に関して大きな問題ではないし、
痛みが和らげば、不眠も自然に解消します。


またほとんどの患者において痛みの訴えが
不眠に対して先行します。



ネコ11





慢性痛!


慢性痛とは日常の痛みです。


常日頃から痛むので、
「痛みと付き合う」必要があります。



この慢性痛は、痛風や間接リューマチ、ガンなどが
よく言われています。


急性痛は1週間程度で軽減しますが、
慢性痛の場合は数か月、数年単位で痛みが続き、
場合によっては一生の付き合いになります。


これらは難治性、つまり「治りにくい痛み」です。




現在、55歳以上で、関節リューマチや
関節症、関節炎などを患っている人で、
その72%が不眠症状を訴えています。


特に慢性痛の人は
寝入ったとしても一度起きると
再度寝ることができない人が多く、
中途覚醒や早朝覚醒が多いのが特徴です。



このような症状は睡眠不足を生み、
日常的な睡眠不足から日中の集中力の欠如、
そのための事故を引き起こすことも考えられます。



実験によると、慢性痛の人は
睡眠が浅い場合が多いのです。


自分でも気づかない覚醒も
数度見られることが多く、


脳を休める深睡眠=徐波睡眠を
得られません。



因みに慢性痛の場合は、
痛み→不眠という流れだけではなく、

不眠→痛みということもあります。


つまり覚醒時間が長いことにより、
痛みの認知も長引くのです。



「痛み」と「不眠」との間には、
このような関係もあるのです。


人間年をとると関節に痛みを感じます。
その時には不眠にも注意しましょう。




ネコ10