皆さんよく眠れていますか?
このブログでは読んでいただいている方に、
快適な睡眠ができるような情報を提供しています。
◎午後の眠り!

食事をすると眠くなります。
こう聞くと多くの人が
思い当たるのではないでしょうか?
ああっ、昼飯の跡は眠くなるなぁ
そう考えるでしょ。
昼食をとると眠くなるのは、
消化にエネルギーを使うために
血流が内蔵に集中しているからという人がいます。
しかしそれは違います。
実は昼食後に眠くなるのは、
生活リズムからです。
これは半日リズムと言って、
1日の半分で眠くなるのです。
人間は起床時間によって睡眠時間が決まります。
起きてから16時間後に眠くなるのです。
だから7時に起きる人は23時頃に眠くなります。
これが生活リズムですが、半日のリズムもあります。
つまり15時ごろ、午後3時ごろに
一度眠りたくなるのです。
そしてこれは昼食後の時間に睡眠欲求が強くなり、
そのために
「昼食を食べると眠くなる」
と思われていたのです。
つまり昼食を食べると眠くなるというのは
因果関係としては間違っています。
しかし実は人間は、
食欲が満足すると眠くなるのです。
◎覚醒中枢!

脳の視床下部の後方から中脳にかけてを
「覚醒中枢」と言います。
この覚醒中枢はいくつかの部分で成り立っていて、
それぞれの役割を持っています。
ここでは細かい役割については
説明を省きますが、ここで脳内物質が放出されます。
その物質はヒスタミンとオレキシンです。
◎ヒスタミン!

ヒスタミンとは覚醒をもたらす物質です。
そのヒスタミンが活発に活動し、
脳内に放出されると、目が冴えてきます。
他方、このヒスタミンの働きを抑える物質こそ、
抗ヒスタミン剤です。
この抗ヒスタミン剤とは睡眠薬、
つまり睡眠導入剤として薬局で売っています。
◎オレキシン!

そしてオレキシンです。
このオレキシンも覚醒をもたらす脳内物質で、
これが放出されると目が冴えてきます。
そしてオレキシンはヒスタミンと
違う作用があります。
それが食欲を高めるという動きです。
動物は食べ物を求めて動き回ります。
その時には起きていなければなりません。
当たり前の話ですが(笑)!
眠っていて、獲物を見つけることはできません。
そのため活動するための脳内物質と
食欲がリンクするようにできています。
このオレキシンが放出されると、
食欲が高まると書きましたが、
逆に放出が治まると、食欲は減ります。
つまり
「ものを食べる」
↓
「オレキシンの放出が減少」
↓
「覚醒物質の減少」
↓
「眠くなる」
という流れなのです。
食後に眠くなるのは、消化のために
血液が集中するためではなく、
生活リズムの中の半日リズムの影響を受けるが、
それだけでもなく。
脳内物質の減少による覚醒が原因なのです。
食後に眠くなるのは自然な現象です。
でも仕事中は気を付けるようにしましょう。
