皆さんよく眠れていますか?
このブログでは読んでいただいている方に、
快適な睡眠ができるような情報を提供しています。
◎枕の語源!

枕は寝る時に欠かせないという人も多いでしょう。
実際に枕は世界中にあります。
基本的に寝る時に頭を支えるものですが、
最近は首の形に添って支える形のモノもある。
ところで枕(まくら)という語源は
何かご存知でしょうか?
日本語の「まくら」は
古事記にも出てくる古い言葉です。
語源には「頭を休めるところ」から
「あたまくら」となり、それが「まくら」になった。
休めるというのは「蔵(くら)」とも言い、
それ故に「あたま」と「くら」から「あたまくら」
そして短縮されて「まくら」になった。
もう一つの説は、「頭(あたま)」ではなく、
「魂(たま)」であるという。
つまり「魂(たま)を休める(蔵)」から
「たまくら」になり、転じて「まくら」になった。
いずれにせよ、枕は休める(蔵)もの
という意味で使われている。
◎現在の枕のルーツ!

このように枕は昔からあり、
世界中で使われているものだが、
それは丸太や石などを使ったものが多い。
ヨーロッパなどでは木を使っていた。
現在のような柔らかい素材を使ったのは中国で、
布製のモノが使われた。
これはヨーロッパにも輸出されたが、
現在に近いモノはインド・アラブ地域でできた。
インドおよびアラブ地域で作られたのは、
ヤギの毛を織って袋を作り、それに他の毛を入れて
柔らかくしたものを作った。
これは枕とクッションを兼ねていた。
これがインド・アラブからヨーロッパに渡り、
その後世界中に広まっていった。
◎枕を使わない地域

世界中の人は眠る時には自然に枕を使っています。
例えばアフリカのサハラ砂漠などでは、
木の枕を使って寝ていますが、
中には枕を使わない民族もいます。
例えば南米アンデス山脈の東側の
アマゾン川流域などでは枕にあたる名称がない。
彼らはハンモックの様なもので眠ることが多く、
「枕(まくら)」に該当する名称を持つ必要がない。
これらの地域はアマゾンやカリブ海地域。
しかしこの一部を除くと枕は世界中で使われている。
つまり枕を使わない地域とは
世界中を見渡してもごく一部なのだ。
このように日本でも古事記の時代からある枕は、
世界中でも利用されていた。
古今東西いろいろな地域があり、
いろいろな気候があり、いろいろな風習がある。
それなのに枕を使用するというのは
人類共通のことなのだ。
人間がこのような体つきを持っている以上、
寝る時に大きすぎる頭をどうするのか?
その答えが枕なのかもしれない。
