◎カルニ博士のテスト!
一晩眠るとできることってありませんか?
一生懸命野球の練習をしていて、
その日はなかなか打てなかった。
しかし一晩寝て翌日になると、
急に打てるようになる。
ピアノの練習をしていて、
どうしても弾けなかったパーツがある。
しかし一晩眠ると弾けるようになっている。
これはどうしてでしょうか?
イスラエルの研究者 カルニに博士は、
「視覚弁別課題」というテストを行った。
これは不規則な図柄から一定のパターンを
すばやく識別する技能を見るもの。
スポーツや楽器の技能習得を見る検査だ。
つまりこの技能が高い人は
スポーツや楽器の技術習得も高い。
このテストを健康な若い人に行ったところ、
集中的に練習すると成績は一定レベルまで
向上しますが、
それ以上に次の日になると、
成績が向上することを発見しました。
カルニ博士はこの現象について、
睡眠中に何らかのプロセス
が働いている可能性に言及しています。
そしてカルニ博士はテストの後に
夜寝るグループと、徹夜するグループに分けると
寝るグループの方が成績が良かったことを発見した。
しかしこれは睡眠不足による、
集中力欠如の可能性もあり、
睡眠が効果的だったのかは分かっていない。
そこでその部分を考慮して、
朝、練習を行って、日中ずっと起きていて
夜にテストをするとどうなるかを確かめた。
そのケースでは成績の向上は見られなかった。
つまり睡眠をとったグループの方が
成績の向上が大きかった。
やはり睡眠は成績向上の
効果があるのではないか?
◎ハーバード大学の実験!
同様にハーバード大学では
キーボードのタイピング練習を繰り返して、
練習によるおよび睡眠による成績向上を比較した。
それによると
繰り返し練習でもある程度の成績向上があるが、
睡眠後の方がさらに著しい向上が確認された。
ハーバード大学では
新しい技量を身につけたら、その日のうちに
6~8時間の睡眠をとるべきであると発表した。
これらの結果は、習得しようとする技能について
練習による技能向上はみられるが、その後、
睡眠をとることで、さらに著しい向上が見られる
ことを指摘している。
このようなことは個人的にも体験しているし、
実査の実験結果にも表れている。
しかしどういうプロセスかは
現在のところわかっていない。
わかっているのは、睡眠は単に脳や体を
休めるだけではない、ということです。
もちろん睡眠をとれば技能が
向上する訳ではありません。
その前にしっかり練習しないとダメです。
そういえば、徹夜で試験勉強をしても
あまり成績が良くなかったことがあったなぁ
それは単に頭が悪いだけかもしれませんが。