
◎不眠とアルツハイマー
以前、不眠症とアルツハイマーの関係を
指摘した記事を書きました。
「不眠になると、頭がボケる!アミロイドβ蛋白!」
この記事はアルツハイマーの原因となる
アミロイドβ蛋白が睡眠不足だと
脳に蓄積することを書きました。
因みにアルツハイマー病は
現在でも完全に解明されているものではなく、
原因が特定されているものではありません。
しかしアミロイドβ蛋白の脳における蓄積が
その原因であると言われています。
最近そのことで新たな発表がありました。
2017年7月6日配信のCNNですが、
以下の記事が載りました。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170706-35103862-cnn-int
睡眠障害、アルツハイマー引き起こす要因か 米研究
睡眠の質が悪いと脳内に老廃物や
病変タンパク質が蓄積し、
アルツハイマー病を引き起こす原因になる
可能性があるという研究結果が、
このほど米神経学会誌に発表された。
十分な睡眠が取れずにいる人は、
米国の人口の約3分の1、
世界では45%に上っている。
今回の研究は
米ウィスコンシン・アルツハイマー病
研究センターなどの研究チームが実施。
認知症状のない健康な大人101人
(平均年齢63歳)の脊髄液を調べて、
睡眠の質と、アルツハイマー病に関連する
さまざまなタンパク質との関係を調査した。
その結果、睡眠障害を訴える人ほど、
タウ・タンパク質の病変や脳細胞の損傷
および炎症の形跡が見られることが判明した。
タウ・タンパク質は細胞の安定や構造を支える
タンパク質で、最近の研究では病変した
タウ・タンパク質の蓄積が、
アルツハイマー病進行の兆候である可能性が
指摘されている。

この中でタウ・タンパク質の病変が原因であると
研究チームは指摘しています。
タウ・タンパク質は細胞の安定や
構造を支えるタンパク質で
これが病変して、蓄積することで、
アルツハイマー発症の可能性を指摘しています。
他方、前回書いたアミロイドβ蛋白の場合は、
病変せず、蓄積するだけでアルツハイマーが
発症する危険性があります。
そのため睡眠により、
脳内からスムーズに排出することが求められる。
タウ・タンパク質は、
病変したものが蓄積することで
発症すると考えられている。
いずれにせよアルツハイマーは
有害物質が脳に蓄積することで発症します。
睡眠はその物質を排出します。
今回の研究チームでは
「脳の健康のために、
7~8時間の睡眠が欠かせない」
と指摘しています。
健康な生活は、快適な睡眠から。
快適な睡眠をして、
健康な生活を送りましょう。
