皆さんよく眠れていますか?
このブログでは読んでいただいている方に、
快適な睡眠ができるような情報を提供しています。

◎不眠は遺伝するか?
色々な病気には遺伝的性格があります。
ガンは遺伝が原因であることもありますし、
各種の病気でも遺伝の影響が考えられます。
また病気などでなくても
ハゲや毛深いなどもそうですし、
身長や体重、それに性格なども
遺伝の影響があります。
人間は父母から生まれるのですから、
その遺伝的性格が影響を及ぼすことは
十分考えられるでしょう。
そういう意味では
不眠も遺伝的側面が考えられないでしょうか?
これは現在でも、
あまり注目されていないのですが、
不眠は遺伝的な背景を有する者が多いのです。
外国の調査でも不眠症者の70%が
家族歴を有すると報告されています。
一方、非不眠症者の中では、
家族に不眠症者は20%程度しかいません。
この20%とは
一般の不眠症レベルと変わりません。
つまり不眠症者が家族に居ると、
通常より不眠症者が発症する割合が多くなるのです。
もちろん家族が共有する生活習慣や、
睡眠衛生の特性にも配慮すべきです。
家族が深夜まで起きていることを
常態化していると、子供もそうなるように、
不眠に対しても影響を与えることがあります。
しかし遺伝的傾向も確実に観察されています。

◎不眠が遺伝する理由!
どうして不眠が遺伝するのかというと、
まだよくわかっていません。
しかし一説によると、睡眠中の脳波パターンが
遺伝性を有するからだと言われています。
睡眠機能に関しては
色々な遺伝子が睡眠に影響を与えていることが
報告されています。
特に徐波睡眠(ノンレム睡眠でも一番深い睡眠)の
増減に関しては遺伝子の影響が考えられている。
遺伝子は当然、親から子へ遺伝します。
また体内時計を司るマスタークロックは
時計遺伝子の関与がある。
これらの遺伝子が
睡眠の影響を与えているのです。
故に、不眠に関しても
遺伝的影響が否定できないのです。
ただし残念ながら、不眠と遺伝が
どの程度影響があるかはわかっていません。
最近までに分かっていることは
睡眠に遺伝子が影響を与えている。
↓
実際に重要な睡眠関係遺伝子がある
↓
じゃ、不眠にも関係あるんじゃ・・・。
というくらいです。
しかし最近の予想では
確実に影響はあるだろうということです。
実際に70%の不眠症者が、
家族に不眠症者がいることからも
その確率は高いと言えるでしょう。
今後の研究が待たれます。
