◎定年になると眠れない!
毎日朝早く起きて、
満員電車に揺られて、会社に出かける。
そういう生活を30年も40年も続けて、
やっと迎えるのが定年です。
会社員の時にはこう思ったでしょう。
定年になれば、
毎日ゆっくり寝られる…と。
実はそうでもないのです。
定年退職をすると、
よく夜中に目覚めて眠りが浅くなった
という人も多いのです。
定年になると
むしろ眠りの質が悪くなる。
こういうことって多いのです。
それはどうしてでしょうか?
それには3つの理由があります。
◎定年になると眠れない理由!
1つ目は「生き甲斐の喪失」です
実は長く勤めていると、
それが習慣になってしまいます。
特に仕事人間だった人には
”仕事が趣味”という人も多く、
その仕事がなくなることにより、
生き甲斐が喪失することになります。
そういう人は心に
ポッカリ穴が開いたようになり、
空虚感で眠れなくなります。
自分の生き甲斐がなくなった。
これから何を楽しみにして過ごせばいいんだ。
こういった状況に苛まれて、
逆に眠れなくなるのです。
◎生活リズムの変化!
それからもう一つの理由は
「生活リズムの変化」です。
当然ですが、
毎日会社に行っていた生活は
自分の生活にリズムを生み出します。
朝何時に起きて、何時の電車に乗り、
何時に会社に着き、何時まで働いて
何時に帰る。
これが体にしみ込んだ
リズムになるのです。
例えば
夜12時に寝て朝6時に起きていた人が
9時まで寝ようとすると
3時間多く寝ることになります。
その3時間はこれまで
働いていた時間に入っていきます。
その分、生活リズムが変わってきます。
その生活リズムの変化のために、
むしろ眠れなくなるのです。
◎睡眠時間の短縮!
最後の理由は「睡眠時間の短縮」です。
実は退職とは関係ないのですが、
人間は年をとると眠りが浅くなります。
それは若い時と比べて
睡眠の必要性が薄れてくるからです。
ある調査では若者は
7時間以上眠らなければならないそうですが、
年を取るとそうではありません。
もっと短くて済むのです。
これは退職とは関係なく、
誰にでも起きることなのですが、
退職を機に生活リズムが変化することと、
長く寝床に入っていることで、
睡眠自体が浅くなるのです。
睡眠の必要量が減っている時に
これまでより長く眠るのですから
睡眠が「薄まる」のです。
そのためこれまでより眠りが浅く、
ふとしたことで覚醒することになります。
定年退職すると、
心ゆくまで眠ってやろうと思うかもしれませんが、
なかなか難しいのが実情です。