皆さんよく眠れていますか?
このブログでは読んでいただいている方に、
快適な睡眠ができるような情報を提供しています。




居眠り文化


男性3


初めて日本に来た異邦人が、
まず驚くのは電車やバスで眠る日本人の多さだ。


こう書くのはケンブリッジ大学の准教授で
日本社会を研究してるブリギッテ・シテーガ氏。

ブリギッテ准教授はオーストリア出身で、
現在はイギリスで研究をしている。


つまり生粋のヨーロッパの人である。



実際に日本では居眠りをしている人が多いそうだ。
私は日本人だからもちろん知っているが、
諸外国ではこんなに多くはないとのこと。


電車やバスだけではなく、
授業中、講演中、会議中、さらには国会でも
居眠りというのは普通に行われている。


仕事中や授業中など少なくともヨーロッパでは
怠惰な証拠とされて、常識的には考えられない。

最初にこの光景を見ると、外国人は、
日本人が真面目とは嘘か?
と思うそうだが、それもムベもない。


ではなぜこんなに居眠りが多いのでしょうか?





居眠りの理由!



男性1


日本人の居眠りが多い理由は2つ考えられる。

1つは睡眠不足、もう1つは治安の問題。


睡眠不足はその名の通り、睡眠時間が足りないのだ。
これこそ日本人が真面目という証拠になる。

寝る間を惜しんで仕事をして、
そして睡眠不足となって居眠りをする。


あまり効率的じゃない気がする(笑)。




もう1つの治安も頷ける。

諸外国で居眠りが少ないのは犯罪の危険が多いから。
犯罪に遭うかもしれないのに暢気に寝ていられない。

日本でも置き引きなどはあるが、
そうたびたび犯罪には遭わない

逆にそうであるがこそ、居眠りができるのだろう。



日常的な睡眠不足と治安の良さ、
これこそが日本の居眠り文化の根幹なのだ。






居眠りの許容!


ネコ2



ところで先のブリギッテ准教授はこう考える。

居眠りが許容されている」ことが日本の特色だ。



居眠りの許容とはどういうことか?



ブリギッテ准教授によると「居眠り」とは

本来眠ってはいけない社会的状態の時に「眠る」
事実、眠っていい時は「居眠り」とは言わない。

それはそうであろう。
眠ってはいけない時に眠るから「居眠り」だ。

夜、就寝時に布団に入って眠ることを
「居眠り」とは言わない。


つまり「居眠り」とは「眠ってはいけない」のだ。


その眠ってはいけない「授業中」や「仕事中」に
眠るのは問題であるが、日本である程度許容される。


それは「居る」からだ。



「居眠り」とは文字通り、「居ながら眠る」のだ。

つまり会議や授業に「居る」、
=参加していることこそ重要で他は重要ではない。


日本人はオリンピックであるにしても
「参加することに意義がある」
ということをいう。


これを体現しているのが「居眠り」なのだ。
例え眠っていても「参加」していれば、
それで許されるのだ。


西洋の個人主義と違い、
日本の集団主義はこのような部分でも違う。

居眠りは許されない西洋では、個人の責任になるが、
許される日本ではそこに存在するだけで許される

そこに文化の違いがある。



ただし、これはブリギッテ准教授の説である。

日本人の私からすると、
日本でも居眠りはられる


だから「居ても」許されないのですがね。


女性5