◎不眠の原因!
不眠症の初期は、
何らかの原因によって発生します。
その原因には、
「心理的要因」や「身体的要因」など様々です。
しかし必ずしも同じ原因でも
症状が発生する訳ではありません。
同じ心理的要因=ストレスを受けても
不眠が発生しない人もいます。
これらは当然、個人差があります。
しかし多くのケースで見られるのは
「急性」→「慢性化」へのプロセスです。
そうです。
不眠症は「慢性化」するのです。
そしてそれは怖いことです。
◎不眠の原因!
不眠は「身体的要因」「心理的要因」が最多です。
それ以外にも高齢者などには「生理的な要因」も
高い比率を示します。
このように色々な原因で不眠が発生しますが、
その後の過程で、「慢性化」をします。
最初は数日程度の「急性不眠症」を示します。
例えば仕事のストレスとか人間関係とか、
何らかの原因で起きます。
仕事のストレスなら、
その仕事が終わったら無くなるはずですが、
実は原因がなくなっても
不眠症状が治まらないことがあります。
実は約半数が慢性化するのです。
◎慢性化の要因!
なぜ慢性化が起きるのかというと、
これもいろいろな原因があるのですが、
過覚醒傾向が生じるからです。
過覚醒傾向とは、不眠症になることにより、
睡眠に対する緊張状態を生み、
それがより覚醒状態を助長することを言います。
もう少し具体的に書いていくと、
仕事や恋愛関係などによるトラブル
↓
不眠症が表れる(急性)。
↓
睡眠できず、寝床で緊張状態を強いられる
「早く寝なきゃ」「明日辛いから寝なきゃ」など。
↓
睡眠不足から昼間眠くなり、昼寝をする。
また飲酒量が増えて、より覚醒する
※飲酒は寝つきを良くするが、中途覚醒をする。
↓
より寝床で眠れなくなる
↓
焦燥感と不安に襲われる
↓
寝ることへの恐怖が芽生える
※一生寝られないかも…等
↓
不眠の慢性化
という流れになります。
最初のキッカケは急性不眠症ですが、
それが原因で「寝ることが怖くなる」
それが慢性不眠症になるのだ。
急性不眠症から慢性不眠症になるのは
「眠ることが怖くなる」
ことが要因となります。
それが焦燥感を生み、さらに過覚醒傾向を作り、
より眠れなくなるという悪循環を生みます。
こういったことをなくすためには
急性不眠の時、つまり原因がはっきりしている時に
しっかりとした対策を打たなければいけません。
不眠への対策は色々ありますが、
まず寝床でリラックスしなければなりません。
不眠になると、寝床で緊張しますが、
それでは逆効果です。
一生懸命寝ようとすることが
過覚醒傾向を助長するのです。
一生懸命寝ようとしない。
眠くなるのを気長に待つ。
こういった心構えで、
不眠の対処しましょう。