睡眠と不眠の間に…!

皆さんよく眠れていますか? 眠れていない皆さんに、眠りのメカニズムと眠りの方法を解説します。

昼寝

食事をすると眠くなるのはどうしてか?


皆さんよく眠れていますか?
このブログでは読んでいただいている方に、
快適な睡眠ができるような情報を提供しています。




午後の眠り!


女性5


食事をすると眠くなります。

こう聞くと多くの人が
思い当たるのではないでしょうか?


ああっ、昼飯の跡は眠くなるなぁ

そう考えるでしょ。


昼食をとると眠くなるのは、
消化にエネルギーを使うために
血流が内蔵に集中しているからという人がいます。

しかしそれはいます



実は昼食後に眠くなるのは、
生活リズムからです。

これは半日リズムと言って、
1日の半分で眠くなるのです。


人間は起床時間によって睡眠時間が決まります。

起きてから16時間後に眠くなるのです。


だから7時に起きる人は23時頃に眠くなります。

これが生活リズムですが、半日のリズムもあります。


つまり15時ごろ、午後3時ごろに
一度眠りたくなるのです。

そしてこれは昼食後の時間に睡眠欲求が強くなり、

そのために
「昼食を食べると眠くなる」
と思われていたのです。



つまり昼食を食べると眠くなるというのは
因果関係としては間違っています。


しかし実は人間は、
食欲が満足すると眠くなるのです。






覚醒中枢!

女性2


脳の視床下部の後方から中脳にかけてを
覚醒中枢と言います。

この覚醒中枢はいくつかの部分で成り立っていて、
それぞれの役割を持っています。


ここでは細かい役割については
説明を省きますが、ここで脳内物質が放出されます。


その物質はヒスタミンとオレキシンです。




ヒスタミン!


トカゲ1


ヒスタミンとは覚醒をもたらす物質です。
そのヒスタミンが活発に活動し、
脳内に放出されると、目が冴えてきます。

他方、このヒスタミンの働きを抑える物質こそ、
抗ヒスタミン剤です。

この抗ヒスタミン剤とは睡眠薬、
つまり睡眠導入剤として薬局で売っています。




オレキシン!


ネコ2


そしてオレキシンです。
このオレキシンも覚醒をもたらす脳内物質で、
これが放出されると目が冴えてきます。

そしてオレキシンはヒスタミンと
違う作用があります。


それが食欲を高めるという動きです。


動物は食べ物を求めて動き回ります。
その時には起きていなければなりません。


当たり前の話ですが(笑)!
眠っていて、獲物を見つけることはできません。


そのため活動するための脳内物質と
食欲がリンクするようにできています。

このオレキシンが放出されると、
食欲が高まると書きましたが、
逆に放出が治まると、食欲は減ります。


つまり

「ものを食べる」
   ↓
「オレキシンの放出が減少」
   ↓
「覚醒物質の減少」
   ↓
「眠くなる」


という流れなのです。


食後に眠くなるのは、消化のために
血液が集中するためではなく、

生活リズムの中の半日リズムの影響を受けるが、
それだけでもなく。

脳内物質の減少による覚醒が原因なのです。


食後に眠くなるのは自然な現象です。

でも仕事中は気を付けるようにしましょう。


ネコ8






日本の居眠り文化 日本の「居眠り」は世界的に珍しい!

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居眠り文化


男性3


初めて日本に来た異邦人が、
まず驚くのは電車やバスで眠る日本人の多さだ。


こう書くのはケンブリッジ大学の准教授で
日本社会を研究してるブリギッテ・シテーガ氏。

ブリギッテ准教授はオーストリア出身で、
現在はイギリスで研究をしている。


つまり生粋のヨーロッパの人である。



実際に日本では居眠りをしている人が多いそうだ。
私は日本人だからもちろん知っているが、
諸外国ではこんなに多くはないとのこと。


電車やバスだけではなく、
授業中、講演中、会議中、さらには国会でも
居眠りというのは普通に行われている。


仕事中や授業中など少なくともヨーロッパでは
怠惰な証拠とされて、常識的には考えられない。

最初にこの光景を見ると、外国人は、
日本人が真面目とは嘘か?
と思うそうだが、それもムベもない。


ではなぜこんなに居眠りが多いのでしょうか?





居眠りの理由!



男性1


日本人の居眠りが多い理由は2つ考えられる。

1つは睡眠不足、もう1つは治安の問題。


睡眠不足はその名の通り、睡眠時間が足りないのだ。
これこそ日本人が真面目という証拠になる。

寝る間を惜しんで仕事をして、
そして睡眠不足となって居眠りをする。


あまり効率的じゃない気がする(笑)。




もう1つの治安も頷ける。

諸外国で居眠りが少ないのは犯罪の危険が多いから。
犯罪に遭うかもしれないのに暢気に寝ていられない。

日本でも置き引きなどはあるが、
そうたびたび犯罪には遭わない

逆にそうであるがこそ、居眠りができるのだろう。



日常的な睡眠不足と治安の良さ、
これこそが日本の居眠り文化の根幹なのだ。






居眠りの許容!


ネコ2



ところで先のブリギッテ准教授はこう考える。

居眠りが許容されている」ことが日本の特色だ。



居眠りの許容とはどういうことか?



ブリギッテ准教授によると「居眠り」とは

本来眠ってはいけない社会的状態の時に「眠る」
事実、眠っていい時は「居眠り」とは言わない。

それはそうであろう。
眠ってはいけない時に眠るから「居眠り」だ。

夜、就寝時に布団に入って眠ることを
「居眠り」とは言わない。


つまり「居眠り」とは「眠ってはいけない」のだ。


その眠ってはいけない「授業中」や「仕事中」に
眠るのは問題であるが、日本である程度許容される。


それは「居る」からだ。



「居眠り」とは文字通り、「居ながら眠る」のだ。

つまり会議や授業に「居る」、
=参加していることこそ重要で他は重要ではない。


日本人はオリンピックであるにしても
「参加することに意義がある」
ということをいう。


これを体現しているのが「居眠り」なのだ。
例え眠っていても「参加」していれば、
それで許されるのだ。


西洋の個人主義と違い、
日本の集団主義はこのような部分でも違う。

居眠りは許されない西洋では、個人の責任になるが、
許される日本ではそこに存在するだけで許される

そこに文化の違いがある。



ただし、これはブリギッテ准教授の説である。

日本人の私からすると、
日本でも居眠りはられる


だから「居ても」許されないのですがね。


女性5






世界中にある色々なシエスタ!


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昼食後に眠くなる

男性3



昼食後に眠くなるのは、
消化のために血液が胃腸の集中するからではなく、
生活リズムからです

人間は会起きて16時間後に眠くなります。

つまり朝7時に起きると夜11時に眠くなる。
それが生活リズムです。

そしてその生活リズムは半分のリズムもあり、
それが半日リズムです。


つまり7時に起きると、
8時間後の3時ごろ眠くなるのです。

これに対応するために生まれたのが
ティータイムです。

カフェインの入った飲み物を飲み、
談笑することで眠気を覚まします。

眠い目を擦りながら、仕事をするより、
短い時間でもしっかり休む方が
仕事でも効率が上がります。

そのためにできた風習だといえるでしょう。

イギリスではティータイムで、
その名の通り紅茶を飲みますが、

大陸ヨーロッパではコーヒーを飲みます。

両方ともカフェインが入っており、
眠気覚ましになります。


そして日本では「おやつ」文化があり、
同じく午後2~4時ごろに軽食を食べます。




このように、カフェインの入った飲み物を
補給して午後の眠気覚ましをする国もありますが、
他国では別の対応方法もあります。


それがシエスタです!







シエスタ

ネコ3


シエスタは午後の時間に1時間から1時間半ほど
眠ることを言います。

これはギリシャやイタリア、スペインなどの
南欧諸国にある習慣です。


シエスタとはスペイン語で6時間後問う意味です。
英語ではSixth Hoursになります。

つまり起きてから6時間後にとる睡眠をいいます。


実際には6時間ではないこともありますが、
午後2時から4時ごろにとることが多い。


これは南欧が比較的暑いからというのがあります。

暑いと午後は能率が下がるので、
その時間は休んで、あとで作業をします。

特に肉体労働などは極端に作業効率が下がるので、
その間休憩をとります。


他方、シエスタをするのは
「怠け者」というイメージがありますが、
実はそうでもありません。

というのは2~4時に休んでも
その分後で働いているからです。


例えばスペインの役所は
朝9時から午後2時まで仕事をして、2時間休む。
そして午後4時から7時まで3時間仕事をします。

時間労働です。


日本では5時に終わりますが、
その間1時間の休憩が入ります。


どっちが良いかは人それぞれでしょうが、
気候によって大きく違う例かも知れません。



因みにグローバル化の影響で、
スペインでもシエスタ文化が見直されています。

2006年1月から役所では廃止されました。


この決定は睡眠文化研究者から注目されています。






◎シエスタのある国々!


ダリ3


先程書いたように、
シエスタは南欧というイメージがあります。

ギリシャ、スペイン、イタリア、ポルトガルなど。

先程の役所の事例もスペインでした。



しかし国際機関が行った「睡眠生活習慣調査」では
それ以外の各国でもシエスタ文化がありました。

例えばアフリカの「ケニア」「ナイジェリア」
「ウガンダ」「マリ」「シエラレオネ」など。

中東では「エジプト」「イラン」「オマーン」

オセアニアでは「オーストラリア」「サモア」

アジアでは「インドネシア」「フィリピン」
「アフガニスタン」「カンボジア」「タイ」

北米南米では「メキシコ」「ブラジル」「ハイチ」
「コロンビア」「パラグアイ」「ジャマイカ」


40か国もシエスタの風習があります。


また意外な国では「韓国」「台湾」などもあります。


韓国でシエスタがあるとは思いもよりませんし、
もしかしたら地方の風習かもしれません。

この調査結果は国名しか載っていないので、
その内容までは立ち入れませんが、
なかなか興味深い指摘です。


こう考えるとシエスタは
意外にいろいろな地域であったようです。


女性5



昼食後に眠くなるのはどうしてか?




ネコ2



昼飯の後に眠くなるのはどうしてか?



昼を食べて、午後の仕事をしていると
ついついくなります。


誰にでも経験があるのではないでしょうか?




ところでどうして
昼間に眠くなるのでしょうか?






よく言われる解釈では
昼食と関係があるということです。


昼食を食べると血液が胃の方に行ってしまうため、
脳に血液が行かなくなって眠くなる。




このようなことはよく言われます。



まあ血液が脳に行かなくなると言わなくても、
食べ物を消化するために、エネルギーを使うから
眠くなると考えられています。


しかしそれは根拠がありません


実際に朝食後などは眠くなりません。



もし消化にエネルギーを使うために、
眠くなるのなら朝も眠くなっていなければ
おかしいことになります。

目覚めていない人が眠くなることはありますが
 それは別の話です。



別の説では、

朝から起きているので昼には眠くなる、
というものもありますが、


それなら夕方は
もっと眠くならないといけません。


女性2



昼食をとらなくても眠くなる!


実は昼食をとらなくても眠くなるのです。


ある実験で昼食をとったグループと、
とらなかったグループに分け、
昼間の眠気を調べたところ、


ほとんど差がないことがわかりました。


つまり昼食云々は関係なかったのです



因みにどうして昼食の後に眠くなるのかというと
体内時計のリズムの結果です。


人間は起きて16時間後に眠くなります。


だから7時に起きた人は
夜の11時ごろ眠くなるのです。


そしてそのリズムは日中にも及んでいます。


つまり16時間の半分程度の時間に
眠気が襲うようになっているのです。


だから上記の7時から夜の11時だと
昼の3時ごろには眠くなるのです。


昼食をとる時間は12~1時ごろ。


ちょうどそのころは
眠気のピークに向かっている時なので、
眠くなっていっているのです。



そうであれば昼食をとったグループと
とらないグループに違いがないのも
当たり前なのかもしれません。




因みにこの睡眠のリズム(=半日リズムという)は
どうして起きているのかは分かっていませんが、


一説には日中の暑い中に動き回ると
エネルギーの消耗が激しいから起きる、
と言われています。


朝、太陽とともに起きて活動し、
太陽が沈むと就寝する。


われわれ人間の生活は昔からそうでした。


そして太陽の活動が一番きつい時間帯は、
活動しないで休息にあてる。


非常に合理的にできているのでは
ないでしょうか?


男性4




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