◎昼飯の後に眠くなるのはどうしてか?
昼を食べて、午後の仕事をしていると
ついつい眠くなります。
誰にでも経験があるのではないでしょうか?
ところでどうして
昼間に眠くなるのでしょうか?
よく言われる解釈では
昼食と関係があるということです。
昼食を食べると血液が胃の方に行ってしまうため、
脳に血液が行かなくなって眠くなる。
このようなことはよく言われます。
まあ血液が脳に行かなくなると言わなくても、
食べ物を消化するために、エネルギーを使うから
眠くなると考えられています。
しかしそれは根拠がありません。
実際に朝食後などは眠くなりません。
もし消化にエネルギーを使うために、
眠くなるのなら朝も眠くなっていなければ
おかしいことになります。
※目覚めていない人が眠くなることはありますが
それは別の話です。
別の説では、
朝から起きているので昼には眠くなる、
というものもありますが、
それなら夕方は
もっと眠くならないといけません。
◎昼食をとらなくても眠くなる!
実は昼食をとらなくても眠くなるのです。
ある実験で昼食をとったグループと、
とらなかったグループに分け、
昼間の眠気を調べたところ、
ほとんど差がないことがわかりました。
つまり昼食云々は関係なかったのです。
因みにどうして昼食の後に眠くなるのかというと
体内時計のリズムの結果です。
人間は起きて16時間後に眠くなります。
だから7時に起きた人は
夜の11時ごろ眠くなるのです。
そしてそのリズムは日中にも及んでいます。
つまり16時間の半分程度の時間に
眠気が襲うようになっているのです。
だから上記の7時から夜の11時だと
昼の3時ごろには眠くなるのです。
昼食をとる時間は12~1時ごろ。
ちょうどそのころは
眠気のピークに向かっている時なので、
眠くなっていっているのです。
そうであれば昼食をとったグループと
とらないグループに違いがないのも
当たり前なのかもしれません。
因みにこの睡眠のリズム(=半日リズムという)は
どうして起きているのかは分かっていませんが、
一説には日中の暑い中に動き回ると
エネルギーの消耗が激しいから起きる、
と言われています。
朝、太陽とともに起きて活動し、
太陽が沈むと就寝する。
われわれ人間の生活は昔からそうでした。
そして太陽の活動が一番きつい時間帯は、
活動しないで休息にあてる。
非常に合理的にできているのでは
ないでしょうか?