前回、夢についての歴史を紹介し、
古代世界では「夢」は神のお告げと捉えられ、
重要事項の決定にも使われたことを書きました。
今回は中世以降の話を描きます。
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◎中世以降の夢!
夢はレム睡眠時に見ます。
人間の睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があり、
レム睡眠とは比較的浅い睡眠で、
体は眠っているのですが、脳は起きている状態。
ノンレム睡眠とはその逆で深い睡眠。
体も脳も眠っている状態です。
眠ると最初に深いノンレム睡眠に入ります。
そして徐々に覚醒していき、レム睡眠に入ります。
その後またノンレム睡眠に入り、
ノンレム睡眠→レム睡眠→ノンレム睡眠…
というサイクルを繰り返します。
この1サイクルは約90分で、
寝ている時に何度か繰り返します。
因みにこの90分のサイクルを意識すると
快適な睡眠ができます。
眠る時間を90の倍数にして、
その瞬間に目覚めると、スムーズに起きられます。
つまり6時間とか7時間半とかの睡眠にすると
快適に目覚めることができます。
前回は古代の「夢」の認識について書きました。
ところで夢は中世以降
どのような認識だったのでしょうか?
その特徴は悪夢の登場です。
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◎悪夢の登場!
この後のことは日本のことを書きます。
平安時代に入ると悪夢の記載が登場します。
例えば平安末期の「袋草紙」には、
呪文を唱えると悪夢が消えるという記載があります。
悪夢は凶運を意味します。
そして悪夢を見ないように、
コントロールすることを思いつきます。
古代の世界では、夢は神のお告げであり、
人間がどうこうできる存在ではないのですが、
中世では、どうにかして凶運を避けようとします。
そこにあるのは悪夢の認識です。
そして夢は現実にあるという考えです。
夢は現実に起きる。悪い夢も現実になる。
だからそれをコントロールしたい。
悪い夢を見るには理由がある。
そしてそれをコントロールすることが可能である、
そういう認識が出てきます。
◎夢は虚構!
鎌倉時代にも夢は現実だという認識はあります。
しかし室町、戦国時代になると、
夢はあくまで虚構であるという認識が生まれます。
これは戦乱の絶えない過酷な現実が影響します。
良い夢を見たのに、実際には過酷な現実が起こる。
こういうことを繰り返すと、
夢は虚構を認識するようになります。
太平の世が続いた江戸時代は
夢信仰が庶民に広がり、より通俗的になります。
中国の想像上の動物「獏(バク)」が
夢を食べると信じられたのはこの頃からです。
正月に見ると縁起の良いという
「一富士 二鷹 三茄子」
は駿河(静岡県)の夢占いからきています。
因みに一富士は富士山で、二鷹は愛鷹山です。
この愛鷹山は、駿河で二番目に大きい山だそうで、
そこからきたそうです。
※実際には愛鷹山より大きい山は駿河にある。
しかし「茄子」はよくわからないようですが、
一説には初茄子が高値だったことから、
高いものの代名詞として、つけられたとか。
このように「夢」は、
「現実」から「虚構」そして「縁起物」として
認識が変わっていったのです。
現在でも
良い夢は信じるが、悪い夢は信じない
という人がいますが、
江戸の庶民に近い考えかもしれません。
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