◎我が国最初の睡眠研究!
我が国では古代の昔から、
睡眠に関する記述がありました。
古代の昔は「夢」を神のお告げや
未来への啓示と受け取っていました。
その後、「悪夢」を知るようになり、
悪い夢を見ることで、厄払いになるとか、
むしろ「正夢」だとか言うようになりました。
いずれにせよ夢の研究とは、
睡眠研究の第一歩となったのです。
ところでその睡眠を利用しようとした
最初の実験は何かというと、
それは…あの…
忍者でした!
今では忍者というのは世界的なブランドになり、
海外では映画になるほどでした。
その忍者も日本人の目から見ると、
これが忍者?
というのも少なくなく、
あのアメリカで、
黒装束で活動しているのです。
それは目立つだろう(笑)
実際に日本でも夜に活動しなければ、
黒装束などに身を包みません。
だって忍者は目立つことはご法度ですから。
しかし海外で人気の忍者というのは、
大抵、黒装束に身を包み、
アメリカなどの諸外国で活動しているようです。
普通はないのですが、
もうそういうイメージが定着したようです。
その忍者が睡眠の最初の利用実験をしたのです。
それはまさに歴史的瞬間でした。
◎最初の実験!
忍者はどういう実験をしたのでしょうか?
そしてどうして睡眠の実験をしたのでしょうか?
忍者には幾つかの流派がありますが、
有名なところでは「甲賀」と「伊賀」でしょう。
今回の実験をしたのは「甲賀」の忍者です。
彼らは昔から毒の研究で知られ、
毒矢や武器に使用する毒物を植物や動物から
抽出するなどの実験をしていました。
その活動は現代の薬理学の発祥の地であると
言う人もいるくらいです。
現在でも博物館には様々な生薬やその植物などが
保存されています。
そして甲賀の忍者がやった実験とは
「眠っている犬の血液を抜く」という実験です。
これは眠り薬を作る実験で、
眠っている犬の血液を乾燥させ、
「眠り薬」を生成しようとしたのです。
もちろん全く効かなかったようですが!
それから時代は下り、
名古屋大学の前身の愛知医学専門学校で、
犬の実験を行いました。
その実験は犬を長時間眠らせないで、
その状態のまま髄液を取り出し、
別の十分睡眠をとった犬の脳内に注入する
という実験をしました。
そうすると睡眠を誘発させることができました。
これは脳内で作られる睡眠物質、
ホルモンの化学物質が睡眠を
誘発させるからと言われています。
実は同じような研究はフランスにもありましたが、
日本の事例が最初の事例なのです。
このような実験の成果が、
日本の睡眠研究を推進していたのです。